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切なさはモノローグ2016.01.02 Saturday
amazonレビューやファンサイトはほぼ「名盤!」「最高傑作!」との評価で埋め尽くされている状態ですが、気にせず自分の感じたことをそのまま書くことにしました。 最初にシングル曲を除くアルバム曲を聴いて感じたことは、明菜さんの「歌を語る」力が落ちているということ。 淡々と語りかけるような歌唱は稀有のものでしたが、このアルバムでは曲の難易度も影響してか「音と歌詞を追う」ことで精一杯になっているところが目立つように感じました。 ところどころ歌詞の「棒読み」にさえ感じられるのです。 このあたりは、ブランクの影響もあるかもしれません。 一方で、別の持ち味である「歌の持つ雰囲気を伝える」力は健在で、特にエスニック路線の楽曲、「Endless Life」「La Vida」「Lotus」はそれぞれに異なる世界観が広がっていて素晴らしい。 中でも「Lotus」は仏教、シルクロード、東アジアを思わせるこれまでにない路線、デビューから紆余曲折を経て辿り着いた一つの極みと言っても過言ではないです。 現時点で「名盤!」「最高傑作!」とは思わないけれど、現在の明菜さんの音楽への真摯な向きあい方やこだわりがダイレクトに伝わってくるアルバムであり、自分も明菜さんと同じだけ年を重ねてきたことを思いながら、これからもしみじみ味わいたいアルバムです。 JUGEMテーマ:音楽
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